1色だけの往復編みであればさほど難しくはないイギリスゴム編みですが、2色を使って輪に編むとなると、途端に頭がこんがらがってしまうようです。
マルティナさんの本に掲載されている「腹巻き帽子」を編もうとしたところ、作り目から難解で進められないという生徒さんからのヘルプコールがありました。
本は購入していなかったので、生徒さんの本を見せていただいたところ、確かに作り目は珍しいタイプの物でした。
いつも使うフェアアイルの作り目によく似た技法ですが、かなり伸縮性のある作り目になります。
日本の編み物技法では多分出てこないと思いますが、外国の編み方だとちょくちょく目にする作り目です。
コツさえわかれば難しくはないので、生徒さんもすぐにスイスイできるようになりました。
そして肝心のイギリスゴム編みですが、生徒さんの編み方が「アメリカ式」だった為に余計に難解になっていたということが判明しました。
本の図解では、フランス式の糸の掛け方で説明がなされていたのが原因です。
フランス式とアメリカ式双方の糸運びを実際に見ていただいたところ、どうしてうまく編めなかったのかがご理解いただけました。
イギリスゴム編みは、1段分編み進むのに同じ段を2回編まないといけない為、通常の倍の手間がかかります。
編んでも編んでもちっとも編み地が伸びていかないので大変なのですが、伸縮性とボリュームがあり、普通のゴム編みとはちょっと違ったお洒落な編み地になります。
まっすぐ編むだけなので、他のアイテムを編む合間にちょっとずつ気長に進めると良いかと思います。
ちなみにレクチャーしているうちに編み図を覚えてしまったので、私も編み始めてみました…が、やはり全然進みません。
二重にしてボリュームたっぷりで使いたいので、相当頑張らないと…