伝統的なフェアアイルニットのゴム編み部分は、編み込み部分と同じように2本の糸を交互に編んで行く「配色ゴム編み」です。
すっきりしたデザインにする為、ゴム編み部分が単色になっているをちょくちょく目にしますが、その部分だけ編み込み部分より薄手でくたくたになるのがどうにも好きになれません。
私がデザインするフェアアイルのゴム編み部分は、色の差が少ない2色を使ってきちんと配色ゴム編みにする事が多いです。
今回は、色数が少ない種類の糸を使ったので、その手は使えません。
そこで、レッスンでは1色で配色ゴム編みを編む方法を指導しています。
表から見ると普通のゴム編みにしか見えませんが、編み込み部分と同じ厚みでしっかりした編み地になります。
1本でサクサク編むゴム編みとは違いとても手間がかかりますが、このひと手間は外せないこだわりのポイントです。